喉がムズムズ、イガイガ
かゆい原因

喉のかゆみを感じている方へ

喉のかゆみは、さまざまな疾患によって引き起こされますが、特に注意が必要なのは気管支喘息など、アレルギー疾患が原因の場合です。
かゆみを感じる程度は個人差がありますが、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を吸いこんだり、食べたりすることで喉のムズムズやイガイガ感が引き起こされる場合があります。
喉のムズムズ、イガイガ感の原因は、アレルゲンが喉の粘膜を刺激して炎症が生じ、喉の分泌物が増加することです。加えて激しい咳や痰が起こる場合もあります。
なお、アレルゲンが鼻に作用した場合にはくしゃみや鼻水を、目に作用した場合は目のかゆみやかすみを引き起こします。
日本人の約半数は何かしらのアレルギーを持っていることが厚生労働省によって報告されており、アレルギー疾患は私たちにとって関係深い病気であるといえます。

咳喘息

咳喘息では、喉のむずがゆさのほか、乾いた咳が長期間にわたって続きます。この疾患の特徴は、昼より深夜から早朝にかけて咳が多くなることで、呼吸困難はありません。胸部レントゲン検査を行っても異常はみられず、症状は喘息の治療で用いる気管支拡張薬で改善します。
咳喘息でも、気管支などの下気道は過敏になっているため、放っておくと気管支喘息へと移行する場合があります。

咳喘息

食物アレルギー

何かを食べた後、30分以内に喉のかゆみが生じた場合は、食物アレルギーを疑う必要があります。特定の食材にアレルギーがあることが、血液検査などによって元からわかっている方であれば、反応はすぐにあらわれます。ただし、はっきりしたアレルギーが無い場合も、「口腔アレルギー症候群」というものが起きることがあります。「口腔アレルギー症候群」とは、花粉症を持つ人が野菜や果実を食べた際に誘発するもので、原因は花粉の粒子と食物のタンパク質の構造が似ていることです。特に、トマト、リンゴ、スイカなどで起こりやすいといわれています。
発症した場合は、原因の食材を除去し、抗アレルギー薬を使用して症状を抑えます。もし、息苦しさや意識が低下するような感覚がある場合は、アナフィラキシーショックを起こしていると考えられるため、救急車を呼ぶなど迅速に治療するようにしてください。

食物アレルギー


喉がムズムズ・かゆいのはアレルギー以外の原因もある

喉の痛みの症状で代表的な風邪ですが、風邪の引き始めや治りかかってきた頃など炎症がまだ少ない場合にはかゆみを感じる方もいます。
かゆみは、喉の組織にある神経への刺激を、かゆみとして感じることによって生じていると考えられています。
例えば風邪がきっかけとなってアレルギーで引き起こされる気管支喘息が生じるというように、風邪をひいて炎症が引き起こされると、喉の粘膜が過敏になり刺激を受けやすくなるケースがあります。
風邪などウイルス性上気道炎の後喉のムズムズ感と咳が残り、持続する状態を感染後性咳嗽と呼びます。

咽頭炎

鼻の奥から喉にかけて、細菌性の炎症が起こっている状態を咽頭炎といいます。症状は喉のかゆみのほか、痛み、赤み、腫れなどさまざまです。多くの場合喉の風邪を意味しますが、急に食べ物を飲みこむのがつらくなったり、声が出にくくなったりした場合は急性咽頭炎が疑われます。慢性化すると治療が難しく、完全に治るまでに数か月を要するケースもありますが、症状が軽いうちに抗菌薬を使用すれば、1週間以内に解消していきます。できるだけ早期の対処を心がけるようにしましょう。また、咽頭炎は疲労や過度なストレスも発症の原因となるといわれています。身体を酷使している方は、肉体的にも精神的にも十分な休養をとるようにしましょう。

扁桃炎

扁桃炎は喉のかゆみより、発熱や倦怠感などの風邪に似た症状が強くあらわれる病気です。喉のかゆみだけではアレルギー性の反応だと軽くみてしまうことが多いですが、だんだんと扁桃腺が大きくなり、高熱が出る頃には重症化し、全身の関節痛なども生じます。また、扁桃炎は人から人にうつるため、看病の際はきちんと感染対策を行う必要があります。日頃から免疫力をつけ、ウイルス感染を防ぎましょう。
また、扁桃炎は慢性化しやすいため、少しでも喉に違和感がある場合はお気軽に当院までご相談ください。

逆流性食道炎

逆流性食道炎では、「下部食道括約筋」の機能が低下して胃酸が逆流するため、喉の炎症が引き起こされます。上記の病気と違ってウイルス性の感染症ではなく、食後すぐ横になったり、体型(肥満、猫背など)によるものが原因で起こります。そのため、生活習慣を改善し、普段からリスクを減らしていくことで対処します。脂っこいものをよく食べ、胸やけを起こしやすい人は食生活を改善し、前傾姿勢の人は正しい姿勢を身に着ける必要があります。診断では胃カメラを使用して食道を見ることが多く、必要であれば「PPI」という胃酸の分泌を抑制する薬を投与します。逆流性食道炎は再発のリスクが非常に高いため、できるだけ薬以外での対処法を身に着けることが重要です。

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