インフルエンザ
(家族がインフルエンザ)

インフルエンザとは 風邪と違う?

インフルエンザとは 風邪と違う?
インフルエンザはウイルスによって引き起こされます。風邪は軽い発熱、くしゃみ、鼻水、咳、喉の痛みなどの症状があらわれて、徐々に回復するのに対し、インフルエンザは高熱、全身のだるさ、関節・筋肉痛、消化器症状(吐き気、腹痛など)を発症することがあります。特に高齢者、妊娠中の方、5歳未満のお子様、慢性疾患や糖尿病などをもっている方は、合併症に注意が必要です。


インフルエンザの種類

インフルエンザは抗原性の違いで、A型、B型、C型、D型の4つのタイプに分かれます。その中でも、主にA型とB型のインフルエンザがヒトに流行します。
A型の特徴は、ヒトだけでなく哺乳類(ブタやウマなど)や鳥類にも感染し、変化しやすいことです。B型、C型はヒトのみに感染し、D型は家畜のみに感染します。A型インフルエンザウイルスは、表面から突き出たトゲ状のタンパク質のうち、マグルチニン(H1〜16)とノイラミニダーゼ(N1〜9)の組み合わせによって、144もの種類に分かれます。
インフルエンザワクチンは専門機関が流行する型を予測して作っており、毎年流行しやすいA型の「香港型(H3N2型)」と「ソ連型(H1N1型)」、B型の「山形系統」と「ビクトリア系統」、合計4種類の株が入っています。


インフルエンザの流行時期

インフルエンザの流行は12月〜3月頃で、特に患者さんが多いのは1月〜2月頃です。年によっては、冬より前に流行することもあります。予防接種の効果は5か月程度といわれているため、流行がピークになる1月〜2月頃に効果があらわれるためには、10月中旬〜11月下旬に予防接種を受ける必要があります。


インフルエンザの潜伏期間

インフルエンザの潜伏期間は、年齢や体質、体調によって違いますが、およそ1〜3日です。インフルエンザウイルスの特徴は、あまり長く潜伏せず1日で一気に増え、すぐに発症することです。潜伏期間の間は自覚症状がなく、他の人に感染させてしまうことがありますので、注意しましょう。


インフルエンザの感染経路

インフルエンザの感染経路
インフルエンザの感染経路には、飛沫感染と接触感染の2つがあります。インフルエンザを予防するためには、この感染経路を理解しておくことが重要になります。

飛沫による感染

感染している方の咳やくしゃみで出てきた飛沫を吸い込むことで感染します。飛沫感染が起こりやすいのは学校や職場、繁華街などの人ごみの多い場所です。こういった場所ではきちんと対策をすることが大切になります。

接触による感染

感染している方が咳やくしゃみをした際に、手で口を覆うと、ウイルスが手につきます。その手で触った交通機関のドアノブやつり革、部屋の照明ボタンなどのさまざまな場所にもウイルスが付着します。その場所に他の方が触れ、その後口や鼻を触ると粘膜に感染します。


インフルエンザの予防方法

飛沫感染や接触感染の対策が、インフルエンザの感染や感染拡大を防止します。特にしっかり行っていただきたいのは、咳エチケットなどの対策です。インフルエンザに対し、過剰に不安になったり、心配しすぎる必要はありませんが、「かからない」「他人にうつさない」を心がけて、日々の暮らしを送ることは大切です。

手洗いの徹底

家に帰った後や料理をする前後、食事の前にはきちんと手洗いをしましょう。特に、不特定多数の方が触る、交通機関のドアノブやつり革、手すり、部屋の照明ボタン、エレベーターのボタンなどはウイルスが付着しやすいです。外出先など、丁寧に手を洗えない場合に備えて、除菌ウェットティッシュやアルコール消毒液などの簡単に使える消毒用品を持ち歩きましょう。

外出時のマスク着用

マスクを使うことで、人にうつさないことが期待され、ある程度の感染が予防できます。また、喉が乾燥すると粘膜の防御機能の低下により感染リスクが上がりますが、マスクをすることにより、口の中が保湿されるため、インフルエンザの予防に役立ちます。

咳エチケットの徹底

咳やくしゃみがある場合は、体調に関係なく必ず咳エチケットとマスク着用を徹底しましょう。インフルエンザに感染していても、症状が軽度であったり、不顕性感染で症状が全くなかったりすることもあります。感染している本人や周囲の方がインフルエンザ感染に無自覚で感染を拡げてしまう可能性があります。咳エチケットやマスクの着用が感染拡大を防ぎます。

マスクを着用する際の注意

着用していたマスクを外す際、マスクの表面に触れると、ついていたウイルスが鼻や口の粘膜に入る可能性があります。また、ウイルスの付着した手でマスクの内側に触ると、接触感染の危険があります。マスクによる接触感染を起こさないために、マスクの着用前後には、手を洗い、アルコールで消毒をしましょう。

十分な栄養と睡眠

免疫力が下がると、インフルエンザの発症や重症化のリスクが上昇します。そのために、普段から栄養バランスのとれた食事や良質な睡眠をとり、免疫力を低下させない生活スタイルを心がけましょう。ストレスを減らすことなども大切な対策です。

免疫力を高める食事

免疫力を高めるために重要な日々の食事のなかで、特に大切なのは腸内環境を整えることです。納豆やヨーグルトなどの発酵食品は腸内環境を整えるのに有効といわれているため、こまめに取り入れるようにしましょう。それを習慣にできれば、免疫力向上につながります。

湿度を保つ

喉の粘膜にある防御機能は、湿度が低いと低下します。乾燥しやすい室内では、湿度をおよそ50%〜60%に保つため、加湿器などを使用しましょう。口内の乾燥を防ぐため、就寝のマスクの着用を、睡眠を妨げない範囲で勧めています。また、インフルエンザウイルスが生存できないのは湿度と温度が高い環境であるため、室温は20〜25度を保ちましょう。

人混み、繁華街への外出を控える

高齢の方や妊娠中の方、慢性疾患をもっている方は、インフルエンザが流行する時期になったら人混みや繁華街では注意が必要です。また、体調不良や睡眠不足、疲労がある方も注意しましょう。


インフルエンザの予防接種を受けましょう

インフルエンザにかかった場合、多くはおよそ1週間で回復します。しかし、重篤な合併症(インフルエンザ脳炎やウイルス性肺炎など)があらわれて、重症化することもあります。インフルエンザのワクチン接種は、発症リスクを下げるだけでなく、重症化のリスクを減らすためにも大切ですので、ワクチンの接種を推奨しています。

予防接種

インフルエンザワクチンとは

インフルエンザウイルスを卵に投与し、その中でウイルスを増殖させて殺菌し、その後HAというウイルスの殻だけを取り出したものを使って作られたのがインフルエンザワクチンです。日本のインフルエンザワクチンは高度に精製されているため、卵の成分はほとんど含まれていません。インフルエンザワクチンを打つと体内で弱い反応が起こり、免疫細胞がインフルエンザウイルスを認識し抗体を生成します。これにより、次にインフルエンザウイルスが侵入してきても円滑に撃退することが可能になり、感染を防止するとともに、感染時に重症化することを防ぎます。
※65歳以上の方の公費での接種を開始しております。何かわからないことなどあればお電話でお問い合わせください。

インフルエンザ予防接種と卵アレルギー

日本のインフルエンザワクチンは高度に精製されているため、卵の成分はほとんど含まれておらず、ごく少量の卵でも強い症状があらわれる重篤な卵アレルギーの場合以外は、接種に問題はありません。

妊娠中も予防接種を推奨しています

妊娠中にインフルエンザにかかると、お腹の赤ちゃんに悪い影響を与えてしまいます。また、出産してすぐ母親がインフルエンザにかかってしまうと、赤ちゃんのお世話に支障がでることが考えられます。妊娠中にインフルエンザの予防接種を受けても、お腹の赤ちゃんがインフルエンザを発症することはありませんので、予防接種を受けることをお勧めします。

予防接種を受けていただくことができない方

インフルエンザ予防接種が受けられないのは、次のような場合です。

  • 熱がある(37.5℃以上)
  • 重篤な急性の病気にかかっている
  • これまでに、インフルエンザの予防接種に含まれる成分によるアレルギー反応で、アナフィラキシーを起こしたことがある
  • その他、医師により予防接種をしないほうが良いと判断された場合

 

医師との相談が必要な方

次のような方は、予防接種におけるリスクなどについて、担当の医師とご相談ください。

  • 心臓病や肝臓病、腎臓病、血液疾患、その他慢性疾患の治療を受けている方
  • けいれんを起こした経験がある方
  • 中耳炎や肺炎などに複数回かかっていて、免疫状態に異常があると言われたことがある方
  • これまでに、インフルエンザ予防接種により、2日以内に発熱やじんましん、発疹等のアレルギー反応がみられたことがある方
  • インフルエンザの予防接種の成分や鶏肉、鶏卵、その他の鶏に関連するものに、アレルギーがあると言われたことがある方

 

ワクチン接種の後の注意点

予防接種を受けた後、およそ30分の間は急な副反応が出る可能性があるため、すぐに医療機関と連絡がとれる場所で待機してください。インフルエンザワクチンの副反応のうちほとんどは24時間以内にみられるので、接種後24時間は体調の変化に気を付けて過ごしてください。接種した日のお風呂は問題ありませんが、注射した部分を揉んだり、強くこすったりはしないでください。接種日も普段と同じ生活をしていただけますが、激しい運動や過度の飲酒は控えてください。
予防接種を受けられた後、約30分間は急な副反応が起こるかもしれません。医療機関とすぐに連絡ができるところで待機してください。インフルエンザワクチンのほとんどの副反応が24時間以内にみられます。接種されたあと、24時間は体調の変化に注意して、過ごしてください。接種の日は、お風呂に入っていただけます。しかし、注射したところを揉んだり、強くこすることはしないでください。接種日も普段と変わらない生活ができますが、過度の飲酒や激しい運動は控えてください。


タミフルを飲むと異常行動を起こす?

過去に、インフルエンザの治療薬としてタミフルを服用していた10代の方がマンションから転落したという事故が相次いだため、10代へのタミフルの使用は原則差し控えるようにとの緊急安全情報が出されました。しかし、その後行われた調査によって、インフルエンザ罹患中の異常行動にタミフルは関係なく、タミフル以外の治療薬を使っている場合も、あるいはどの治療薬も使用していない場合でも、その発症と程度に差はないということがわかってきました。2018年以降、10代であってもタミフルを使用することができるようになりました。
高熱があるときには、「熱せん妄」という、不安や恐怖、幻覚、自分のいる場所や時間、状況がわからなくなる失見当識などが起こることがあります。インフルエンザの罹患中、特に発症から2日間はこの熱せん妄が起こりやすいと指摘されており、異常行動の多くはそれによるものであると考えられています。
そのため、インフルエンザにかかった際は、「治療薬の使用の有無や種類に関係なく」異常行動が起こる可能性があると考えて置く必要があります。お子様がインフルエンザに罹患した場合には、発熱期間中は1人にせず大人が見ている場所で過ごさせる、すべての玄関や窓に鍵をかける、2段ベッドの上の段では寝かせないなどの対策をとりましょう。

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